香典の金額の相場は、わかった・・が、香典って何?

香典の金額の相場は、わかった。とりあえず、金額や相場の面から、恥をかくことや、故人、ご遺族に失礼をすることは、なさそうだ。
しかし、香典で注意するべきことは、金額や相場だけではない。
そのためには、そもそもの香典が何かを知っておくことも大事だ。だいたい、香典の意味を知らずに、とりあえず、香典の金額の相場はの金を包んでおく・・というのも、どうかとも思わないか?
大人の教養として、香典の金額の相場も大事だが、香典そのものを知っておきたいし、それでこそ、香典をする場合のいろいりな注意事項を丸暗記しなくても、自然に適切に行動できるようになるだろう。
さて、一言で言えば、香典は、仏式等の葬儀、通夜、告別式などで、死者の霊前に供える金品のことだ。さらっと書いたが、大きなポイントがある。「仏式等の葬儀、通夜、告別式などで、死者の霊前に供える金品」
つまり、香典という言葉を使うのは、仏教、仏式の葬儀だけなのだ。故人が、仏教でない場合は、香典と言うのは避けておきたいところだ。
もともと、香典は、仏式の葬儀では、香を使うからだ。香を使わない神道やキリスト教では、当然のように香典とはいわない。しかし、金額の相場は、勿論ある。

そもそもの香典は、故人に対する供物であると同時に、不意、不測の事態に遭遇した遺族、家族への支援、相互援助、相互支援の意味も強くあった。農村部を中心に食料を送り、僧侶や葬儀参加者の食事に充てるというのが、起こりだ。この相互支援の考えは、長く残り、香典 返しをしない代わりに香典帳をつけ、誰からはいくらと記載し、その家の不幸に対しては、同等の金額を香典とすることも、近年まであった。今でも、農村部や一部の地方では残っているかもしれない。

香典がお金になったのは、武士階級では室町時代ごろとされている。
一般の都市部の庶民までが、香典をお金でするようになったのは、明治の頃とされる。
農村部では、昭和まで、香典を、お金を包むことをしなかったという。現在では、香典の金額の相場として、金額を気にするが、やはり香典の相場は、金額ではないが、相場感があったようで、例えば立場によっては米俵ひとつ・・とかを、香典にするようなこともあったようだ。

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